音楽

2013年12月31日 (火)

ひねくれ者のエンターテインメント

2013年12月13日。私は慣れない場所である"六本木"に向かっていました。
その理由は"エルビス・コステロ"のライヴを観るためです。
10代でこのジ、い、いや、このお方を知ってから、
特徴である軽いポップチューンと、"あの"声が好きで、
私の中で、"相手が死ぬ前に一度は観てみたいアーティスト"の候補でした。

来日公演があることを知りました。

そういった訳で今六本木にいるわけです。

予備知識は何も仕入れてはいません。が、
直前に"Wise Up Ghost"というアルバムが出ています。これは聴いています。
ですが、これは"Elvis Costello & The Roots"の名義です。
今回のライヴ名義は、"Elvis Costello & The Imposters"。
"Elvis Costello & The Imposters"といえば、
"Elvis Costello & The Attractions"の屋号変えなので、
歴戦の強者どもとセッションをするということになります。

何をやるのかさっぱり分かりません。
なので、"まっさらがいいかな?"と思い調べませんでした。

会場に着き、ステージを見回します。
背景はブラウン管テレビで放送終了時の画面。
左手には檻のような物。右手には曲名を書いた巨大なルーレット。
その手前にはハンマーゴング。

何をやるのかさっぱり分かりません。(2回目)

そして、ライヴが始まります。コステロが出てきます。
ギターをかき鳴らしながら歌います。

"あー、CDと同じ声だw"

最初に書きましたが、"相手が死ぬ前に(2回目)"観たかったアーティストです。
もう60近いです。当然声帯も衰えていることだろうと思ってましたから、
CDと同じ声が出せると思っていませんでした。
いわゆる"she"とか"smile"とかを中心に構成するものと考えてましたから、
初期の軽いポップチューン全開で来るとは思っていませんでした。

ステージの檻には黒人女性のダンサーが踊っています。
バニーガールには金髪白人女性がいます。
そして、コステロはスタンディング席に降りてきて客を選び、
ルーレットを回して選ばれた曲を歌う、お客はステージに上がって酒を飲みながら
間近で選んだ曲を披露してもらえる。

なんとも夢のような話です。

ただ、イライラしているお方がいます。そう、コステロです。

こんなやりとりがありました。

"踊りましょう"なるボードが出ました。
確かに自分も含めて客のノリがイマイチ。
ステージ上からガムを食いながら、じっと客席を眺めるコステロ。

ルーレットでのコステロとお客さんのやりとり。
"~meny meny songs.~my favourite song?"
"she"
"OK!OK!Let's she!"

このようなやりとりで"she"が始まりました。
いやね、"she"ってカバーなんだけどさ。
持ち歌"たくさん"あるって言ってるのに・・・。

ただ、

お客とのコミュニケーションで、道化役にもなれるし、
ギターテクニックも凄いし、何しろあの"声"。歌声が素晴らしすぎる。

"凄いなあ、これこそエンターテインメントだよ。"

と感じ、楽しんでいました。
楽しかったので、あっという間に時間が来ました。21:00です。
1度目のショーが終わります。
よくて、あと"アンコール2回ぐらいか?"と思いました。

ただ気がかりなのは、コステロが退場する際"怒りの動作"を行いました。
いわゆる"ポー○"の動作です。
"確かに"お客のノリは悪かったのは事実です。自分も踊るつもりで来ていませんし。
大御所と言うこともあり"鑑賞"する構えでいました。

1度目のショーの余韻も冷めぬままにコステロが登場します。
いきなり"smile"です。

"やっぱいい人だ"

と、このときは思いました。ええ、このときは。

1度目のアンコールが終わりません。もうかれこれ10曲ぐらいやったと思います。

"何かおかしい"

いくらバカでも気づきます。いくら何でもアンコールで10曲もやるのはおかしいだろ。
ここで、"エルビス・コステロ"の私見を思い出します。
(1)多作である。ざっと考えても持ち歌は1000曲はある。
(2)ロック、ポップ、ジャズ、クラシックなど、何でもできる。
   つーか、その道のアルバム出しているぐらい多才である。
(3)自己作品で代表曲がない。ただ、佳作は多数ある。
(4)性格がひねくれている。

(3)について補足します。
上記にある"she"や"smile"は"日本では"代表曲ですが、カヴァーなのです。
なので、人にエルビス・コステロのを説明するとき、

"ノッティングヒルの恋人の歌で有名な"

と言えば"ああ、あの"と、なります。別にカヴァーが代表曲でもいいのですが、
(1)のとおり持ち歌多数なので、ロッド・スチュワートじゃああるまいし、
代表曲がカヴァーっつーのもいかがなものかと。
佳作が多いつーのは、自分が作った曲はちゃんとプロデュースせず、
変にアレンジしたがる。例えば、

・サビの無昂揚(サビのバックコーラスをメインにする、違和感)
・サビとイントロをくっつける(曲が終わらない感じ、違和感)
・ソロパートの時、違和感が出るくらいリズムを変える(踊りづらい)
・曲が余韻もなくあっさり終わる

以上を踏まえて(4)を考慮すると、何となく佳作が多いのが分かります。
このお方、自分の作品は平気で悪くアレンジするし。
ただ、カヴァーはリスペクトしているのかどうか分かりませんが、
素材どおりのアレンジをする。
歌声よし、アレンジ完璧なのだから、自然と傑作となるわな。

"For The Stars Anne Sofie Von Otter Meets Elvis Costello"

このアルバムが全てを物語っています。このアルバムは傑作です。

思い出した!
俺の知っているエルビス・コステロは、

"性格がひねくれて"いて、"プライド"が高かったのだ。

と思い出しつつ、容赦なく次の曲のギターリフがかき鳴らされます。

そうか!今回のライヴの主なる目的は、

"踊りましょう"なのだ!

"俺の曲で踊るなら、sheでも何でもやってやる。だから俺の曲で踊れ"なのだ!

分かりました!。分かりましたけど・・・。
踊るつもりできていないし、酒も呑んでいない。イマイチテンションが上がらないし、

何より、

"あなたの曲は踊りにくい"

そんな葛藤の中、22:00近くになりライヴが終わりそうな雰囲気になりました。
時間も時間ですし、正直に思いました。

"やっと帰れる"

そんな中、コステロ様が発した衝撃の言葉。

"One, two, three, four!"

"いい加減にしやがれ。このクソジジイ(笑)"

目の前にいらっしゃる方は、"相手が死ぬ前に(3回目)"ではありません。
ヘタしたら自分の方が先に死ぬかもしれないぐらいヴァイタリティーにあふれ、
持ち歌を1000曲の中からやりたい曲をやっている。
しかも、自分で弾ける、歌える、その歌声の見事なこと見事なこと。

やっと気づきました。これは軟禁です(笑)。
コステロ様が満足しなければ、このライブは終わりません。
それに気づいて帰路へ急ぐ者、コステロ様が満足するように踊る者。
それらをつぶさに見て、次の曲に入ります。

と、したとき、何か終わりそうな感じになりました。
会場のライトもそういう感じになっています。

"やっと終わるか・・・"。そう思いました。

が、

"Ladies and gentlemen.Next song~"

"今から客に曲選ばすのかよ(笑)"

2人のカップルが選ばれました。
ハンマーゴングで小ネタをやり、ゴングが鳴ったにもかかわらず、
選択が2回あったのにもかかわらず、その曲はやりませんでした。
いい加減にしろよこのクソジジイ。

可哀想なのはこのカップルでした。男檻の中に入れらされ踊らされます。
たまにじじいが男を見てちゃんと踊っているか確認します。
10曲ぐらいやりましたか。すっかり忘れてましたが、
まだステージ上にいました。
いい加減にしろよこのクソジジイ。まだ満足しないのか。

途中、

じじいがこの曲で歌えという動作をしました。
"この曲"というのは知らないから、英語を聴き取って一緒に歌います。
歌わないと帰れないから。

そんなこんなの中22:40ぐらいですか。終わりそうな感じになりました。
まあその前に5回ぐらい騙されているので、油断は出来ませんが。
そしてありったけの"満足したよ!"、"最高だったよ"という表現をします。
すると、コステロ様がニヤリとしました。

"満足したのか?帰れるのか?"

そしてコステロが引っ込みます。
そしてお約束ではありますが、アンコールの要求を一部のファンがします。
もう一部(自分を含む)では、"アンコールの要求の拒否w"とも言える、
"ざわつき"が起こります。もう帰りたいんだよw。腹減ったし。
どちらが正しいのかは分かりませんが、これでライヴ終了となりました。

公演時間3時間、曲数は50曲はやったと思う。
本編よりアンコールの後が長かったという変則的なライヴでした。

ひねくれ者が奏でるエンターテインメント。
最高だった。ジジイまた来てくれ。
次は"For The Stars"やってくれ。高揚感がない"For The Stars"を。

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2012年7月13日 (金)

Fiona is back!!!!

いやー嬉しい!正直もう戻ってこれないと思っていたから。
前作「Extraordinary Machine」から7年ぶりですか。

ちょっと昔話させてもらいましょうか。デビューからリアルタイムで聴いてる人だし。
Fionaさんを聴くきっかけになったのは、
「私は過去にレイプされた女」と公言していたからです。
私は無神経なのは承知で、興味本意のみで
デビューアルバムである「Tidal」を購入しました。
オープニング曲である「Sleep To Dream」の詞が素晴らしかった。
前述したことも踏まえ強く生きる意志を感じた歌でした。
何せ18歳でこれほどの作品を作れる。
完全にハマってしまいました。このアルバム曲の歌詞を見れば、
前述したことは想像できますが、そこは英語だからw、純粋に作品として楽しみました。

次のアルバムで日本でのプッシュが始まります。邦題名は「真実」。
原題は世界一長いアルバム名としてギネスに登録されているみたいなので、
気になる人は調べてください。

#私は一応タイトルを調べてます。(詞になっている)その結論として「真実なのだから」
#と言う意味合いです。だから邦題名である「真実」でもいいかと思ったw
#昔Princeが改名したとき(The Artist Formerly Known As Prince)
#ラジオで元プリンスとざっくり切られたのを思い出したw
#物を作る側と、それを公表する側の難しさなのかな?

私はこのアルバムが彼女のキャリアでベストだと思います。
前作「Tidal」は無防備に感情のおもむくまま作り上げた作品だとすれば、
この「真実」はテーマを考え作り上げた作品だと思います。
このアルバムは国内盤を購入しました。「Never Is A Promise」のライブテイクが
ボーナストラックとして入っていたのですが、無茶苦茶歌が上手い。

この時期に来日しています。ライブも見に行きました。
大阪城ホールで見ました。残念ながらハコがでかすぎました。
ライブハウスでのパフォーマンスでした。なのであまり印象がよくない。
客層は女性ばかりでした。男は・・・いたかな?記憶にない。
女性にウケているというのはどういうことなのでしょうか?
頼れる女性みたいに見えたのかな?
私はライブハウスで見たかったな-と思いました。

次に「Extraordinary Machine」です。
はっきり言って出来がよくありません。発売を巡ってレーベルともめ、
さらにプロデューサーがアルバム制作途中?で変わっています。
私はオープニング曲である「extraordinary Machine」がいいと思いました。このアレンジが好きでした。
これ以外は全く駄目でしたがw
ただ、ボーナストラックで入っていた2曲は素晴らしい。
「雰囲気がいいなあ。多分ライブハウスなんだろうなあ。」
勝手に思いました。「日本でもライブハウスでやってくれないかなあ。」と思いましたが、
彼女は「飛行機嫌い」。ははは、アメリカ行かなきゃ無理だなw

このアルバム後に色々情報が入ってきます。
「彼女は弱々しすぎる。見ていられない。助けてあげたい。」
「彼女は菜食主義者で、感謝祭での七面鳥の扱いにけちをつけている。」
後者について、菜食主義者は勝手だが、七面鳥にもの申すのはどうかなと思いました。
「Sine'ad O'Connor」みたいに潰されると思った。
#それについてはいらぬ心配事でしたが。

で、今回発表された「Idler Wheel・・・」(原題はもっと長いけどねw)。
これはもうFionaの現在を様々な形で表した作品となっています。
手書きのジャケット、40ページに及ぶ手書きの歌詞とスケッチ、CDにて構成され、
その世界観は「真実」を遙かに凌駕するかに思えます。
第一印象は「なんてシンプルな!」
ピアノと歌、後、必要だった打楽器で作品を作っています。
決してキャッチーなメロディがあるわけでもない。
アフリカンが入ってますが、派手なアレンジがあるわけでもない。
少女から老婆まで自由に表現できる声と、それをサポートするピアノ。
「これが7年間眠ってた人かよ・・・」

これが世に出せるのなら、なんで前作あんなにもめたのか・・・w

これぞ「Fiona Apple」というアルバムです。
是非聴いていただきたい。

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2012年6月 9日 (土)

Janis Joplin Pearl Sessionsの存在意義

この「Pearl Sessions」のCDは2枚組です。
はっきり言っちゃいますと、Janisの死後に発売された「Pearl」と、没になったテイクの寄せ集めです。
ただ、レコーディング自体を、Jam Sessionsで行っているのでこの表現も間違いではない。
なんというか、これを出すかよと思いました。購入していて何ですが。

「Pearl」はJanisの死後に発売されたアルバムです。
(「Pearl Sessions Disk One」がそれに当たります)
ですので、本当の意味での完成はしていません。
それは,未完成な曲である「Mercedes Benz」(アカペラ)と「Buried Alive In The Blues」(ヴォーカルテイクなし)が証明しています。

「Mercedes Benz」は無邪気に物を欲しがるJanisを表した歌みたいに言われていますが、
これ、詩を読むとどう考えても反語です。Janisが欲しかったのは、友達と男、それと愛情ですよね。
そう思うとこの曲あまり聴きたくないんですよ。痛々しくて。

「Buried Alive In The Blues」はInstrumentalなのですが、
虚空に対して演奏しているように思えます。まあ、Janisあってのバンドですから、
ボーカルテイクが絶対に入らないと言う難題に対し、明るいブギーサウンドで表現した
Full Tilt Boogieも素晴らしいと思います。

が、私はこの2曲がどうしても「死」を感じて、BBHCやKozmic Blues時代を好んで聴いていました。
私が生まれたときには、すでに亡くなっていたのは知っていましたが、
「Pearl」はリアル過ぎて苦手でした。

じゃあ次に本題である「Pearl Sessions Disk Two」の感想です。
前述どおり「Pearl」作成時のJam Sessionsの内容を世に出した物です。
ここでは「Pearl」と言う作品に立ち向かうJanisとFull Tilt Boogieが、
試行錯誤しながら曲を作成しているのがよく分かります。
当たり前ですが、「あ、Janis生きてる」と思いました。
本当に当たり前ですが・・・。

「Overheard in the Studio...」と題された物があります。
これは、「打ち合わせ」や「雑談」などの意味でいいと思います。
Jam Sessionsを行うにあたり、あーだこーだ言っているのが分かります。
「Pearl Sessions Disk Two」の最大の見所は、「Move Over」の打ち合わせと3テイクにつきると思います。
take6→13→17と演奏されますが、これがなかなか興味深かった。
take6ではテンポが遅くライヴテイクな歌い方。
take13では少しテンポが速くなり、バスドラにあわせて手拍子をいれてみる。
ライヴテイクな歌い方はやめるが、結果はProducerの一言「All Rights」で終了。
take17ではもっとテンポが速くなる。完成形が少し見え始めたあたりか。
しかし、結果は「All Rights」で終了。
「Pearl」の「Move Over」が100点だとするならば、この後何takeしたのだろうか?
何もないところから生み出すのは本当に難しい。そう思いました。

「Cry Baby」のこのtakeはすでに聴いたことあった。「Janis」というアルバムに
あります。
「どれぐらい音源盗まれてるんだよ!」と思いましたがw
「まあ、このスタジオからの音源ということが分かっただけでもいいか」とも思いましたが。

Bonus Tracksを除き最後に締めくくられる「Pearl」
未発表Takeかと思ったのですが、そうじゃなかった。私のコレクションにはないです。
私はこの曲好きです。ただ、この曲は「Pearl」に入れなくて正解だと思います。
暗すぎるので・・・。

Janisの死により非常に完成させるのが難しくなった「Pearl」と言うアルバム。
ProducerのPaul A. Rothchildは見事に完成させたと思います。本当に凄い。

「Pearl Sessions」が出ることにより、必然と「Pearl」を聞き直しました。
いいアルバムですわw。それが再認識できただけでも存在意義はあるな。
ただ国内盤はいくらなんでも高い。輸入盤あたりの値段が相応かと思います。

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2012年5月26日 (土)

少年から青年、そして父親に-Rufus Wainwright Out Of The Gameを聴いて-

父親になったんだあ・・・。何とも派手な人生を送っているなあ。
そういやあ、彼はデビューから知っているし、来日公演も2回行っているわ。

ちょっと長くなりそうですが、「Rufus Wainwright」というアーティストを語らせてください。

デビューアルバムである「Rufus Wainwright」を知ったのは、某雑誌でのCD評にて。
TOP扱いであった。レビュー内容までは覚えていないが、「声がいい」とのことと、
彼がゲイであると公表していることを知り、興味を持ち購入することにする。

彼はオペラに傾倒しており、ポップとオペラを融合させたような音を作っている。
オペラと言うと高尚な音楽といえるし、実際にその歌劇のストーリーである
背景を理解していないと、全くもってつまらないと思える。
そういう観点から言えば高尚なのかもしれない。特に日本人には。
向こうでは昔話に歌劇を取り入れただけなのだけど、やっぱ高尚なのかな?わからん。

「Rufus Wainwright」は衝撃の作品でした。
ベースがオペラなので、音に黒人色がないのは驚きました。
私はベースにR&Bがないと2,3回聴けば飽きてしまうのですが、
(例:砂漠の○○○、○○○に当てはまるバンド名。これは見事に飽きたw)
これは飽きなかったし、メロディも良かった。
そして詞なのですが、例えば「Danny Boy」。素晴らしいラブソングなのですが、
男が男に対してのラヴソングなんだよなあ。彼にとっては当たり前のことなんでしょうが、
結構カルチャーショックでした。

東京で仕事している時は毎日が午前様でした。
そんな多忙な毎日を過ごしていたのですが、たまたま夕方から時間が空きました。
「何かイヴェントないかなー」と、ネットで調べてたら、
Rufusが今日渋谷でライヴすることを知りました。
即決で行くことにしました。完売になってはいないことはわかりきっていたし。
渋谷のセンター街から登り、いそいそとライヴ会場に向かいます。
入ると5分の入りでした。そんなわけで館内をうろうろしてたら、
業界関係者らしき方々のお話が小耳に入ってきました。

「妹のマーサ、レズらしいよ。」

兄貴がゲイで、妹がレズ・・・。ははは。愉快な奴らめw。
そんな精神状態の中ライヴが始まります。
結論から言うと「非常に残念なライヴ」でした。
まず、彼にショーを行う自覚がなかったのが残念だった。これは発表会で見るレベル。
具体的に言うとステージ上で曲の間に兄姉がくっちゃべったり、
お客をお客として接し切れていなかった。一方通行なら化け物みたいな見世物でないと納得できない。
そして期待した声。比較しているのが化け物レベルなのかもしれませんが、
聴いてて気持ちよくない。これは本当に残念だった。
「まだ少年だなあ。」
率直な感想です。そして彼を詩の一節を使いこう呼びました。

「Not your fault Danny Boy」

「Poses」も買いましたが印象がありません。
ここで、私の記憶から完全に消えました。興味がなくなりました。

「じゃあ何でOut Of The Gameを買ったのか?」

昔タワレコで彼のアルバムを紹介していました。「Want One」と「Want Two」を。
聴いてみて驚きました。
前記しているオペラをポップで表現できていることを!
彼は「Danny Boy」では終わらなかった。青年に成長していた。
2枚のアルバムを速攻で買いました。日本語版でなくUK版ですが。
何故かというと「Want Two」のUK版にはDVDが付いていたので。

この「Wantシリーズ」は彼の集大成です。
オペラをポップ取り入れ、ゲイの存在意義まで主張している。
何があったのかと思えてしまうぐらいです。
私はオペラには疎いので、何度聞いても新鮮で飽きません。
これを入り口にオペラを見てみたくなってしまいます。
それと、自慢の声。DVD見ました。あの時が調子悪かっただけなのかな?
透き通った声もあるし、少し濁声もあり、かつ、非常に伸びる声。
裏声も上手く使っています。いやいやまいった。
相変わらず見る目がないなーと実感してしまいました。

こうなるとライヴが見たくなります。偶然にも近日中に渋谷であるみたいです。
そして、渋谷のセンター街から登り、いそいそとライヴ会場に向かう自分がいます。
完璧なショーでした。ショーを完結できる能力が付いたことが成長したなと思いました。

彼が歌い出すと時間が止まる。
それぐらい歌唱力と緊張感を持続できていました。MCも談笑してリラックスできました。
アンコールの時、ある出来事がありました。
黒いマントを羽織って登場したのですが、
黒いマントを除けるとそこには女装した彼がいました。
そして「Gay Messiah」を歌いました。

「あれ?ゲイって女装ありなの?」

疑問に思い、歌舞伎町2丁目のけんじ(自衛隊あがり)に会いに行きました。
何故なら彼は「ゲイだ。」と言っていたので、「ゲイとはなんぞや?」と聞きたかったのです。

「ゲイで女装はありか?」
「何でもあり。まあ派手に遊ぶ奴や、男娼もゲイといやあゲイだしね。」
「じゃあ、ゲイで女装して救世主なる歌を歌う奴は何を意味しているんだ?」
「そこまでは分からないけど、女装したかっただけじゃない?女装には意味ないし。」
「男娼もゲイのカテゴリーに入るなら女装もありだなあ。単に女装にはまっただけかあ?」
「そう思うよ。」

家に帰り「Want Two」の表紙を見る。
「あっ。やっぱこれ女装したRufusかあ。」
女装にハマっただけ臭いw。

その後、「Release The Stars」、「All Days Are Nights: Songs for Lulu」(未購入)と
アルバムを出します。「All Days Are Nights: Songs for Lulu」を何故買ってないかというと、
彼のお母さんが亡くなった後に出したアルバムなので、ちょっと敬遠してます。
リアルに暗いアルバムは色々聞いた結果、前に進む気力がなくなることがわかったので・・・。

彼が父親になったのはHNK-FMのラジオ(いつもの)で知りました。
色々意見があるでしょうが、彼は幼少期にヴェルディのレクイエムばかり聞き続け、
危惧した父親に全寮制の学校に送り込み、ゲイであることに誇りを持ち、
最愛なる母を亡くす。彼はこのとき初めてレクイエムの意味を理解することになったのでは?
だから、生に希望を感じたのでは?
それがゲイなのに子供を持つことにしたのだと思う。
俺の予想です。分からないけどね。

そしてそのラジオより「Out Of The Game」を数曲聴きました。
「いい意味で落ち着いた。」のが第一印象です。子供は現時点では間違いなく彼にとって安定する材料でしょう。
それとエレキギターも採用し、ちょっとR&Bテイストな曲もあります。
私はこれを前を向いている証拠だと思います。
新しいことにも目を向けだしたと。

そして購入しました。上記内容と同じ感想です。
次、どう進むのかな?それが楽しみなアーティストになりました。

■【おまけ】「Want Two」DVDのセットリスト

Live at the Fillmore DVD

    "L'Absence"                Hector Berlioz 
    "14th Street"               Want One
    "Harvester of Hearts"        Want One
    "Natasha"                  Want One
    "The Art Teacher"          Want Two
    "Hallelujah"                 Leonard Cohen
    "Matinee Idol"             Rufus Wainwright
    "Vibrate"                  Want One
    "Gay Messiah"             Want Two
    "Want"                            Want One
    "Greek Song"                   Poses
    "Foolish Love"                  Rufus Wainwright
    "I Don't Know What It Is"    Want One
    "Dinner at Eight"               Want One
    "Beautiful Child"               Want One
    "Oh What a World"            Want One
    "Liberty Cabbage"            Original?
    "California"                      Poses
    "As in Happy"                  Original?

P.S.HallelujahでJeff Buckleyを思い出して泣きそうになったのを覚えている。

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2012年5月20日 (日)

iTunesからアナログスピーカへ音を出そう!

ウン十万したミニコンポが眠ってしまっている。
PCやスマホの普及によりますます眠ってしまっている。
「あ、この曲聴きたい!」と思っても、1万曲近くあると、
まずCDを探せないし、どのアルバムにどの曲があるかまでは覚えきれない。
だからCDを購入してもまず最初にすることは、iTunesへのmp3変換。
そしてその後ipadに転送して聴くというのが最近のパターンである。

そして表題の件、知らなかったのだがすでに実現してたのでご報告。
私の実現したいことは以下の2つ。
(1)iTunesから曲を再生したとき、ミニコンポで音が出せること。
(2)iPhoneのアプリである「TuneIn Radio」をミニコンポでのスピーカーで聴きたい。
以上、2点である。まあ項番2は「できたら」ぐらいで思ってた。
なにせやって見ないと分からないし。

用意したものは以下のもの。
(1)AirMac Express(購入したのは これ
(2)オーディオ変換ケーブル(購入したのはこれ )   
(3)LANケーブル(ストレート)

かかった費用は10k弱。AirMac Expressがちと高い気がしますが、
まあ、よしとしましょう。

私はISPがWiMAXです。機器はAtermWM3600Rです。
無線LANと有線LANポートが一つあります。有線LANポートが付いてて良かった。
ISPの機器がすでにルータ機能がありますので、AirMac Expressをブリッジでの接続とします。
オーディオ変換ケーブルをミニコンポに接続し、WiMAXにLANケーブルをつなぎます。
それらを全部AirMac Expressにつなげ、電源を入れるのですが、ここで注意。
AirMac Expressに電源を入れると、結構熱を持ちますので、
電源タップでの使用は止めた方がいいと思われます。
壁に付いている電源コンセントで使用した方が良いと思われます。

そしてAirMacユーティリティをインストールします。
インストール後Apple Software Updateを実行して、AirMacユーティリティを最新にします。

あとはAirMacユーティリティを起動して、設定をします。
私がしたのは以下のとおりです。
(1)AirMacのパスワード設定。
(2)ブリッジモードに設定。
(3)ブリッジモードによるWi-Hiの設定。
  →SSID、パスワード等
(4)ミニコンポで音を出したいPC等のSSIDを項番3にする。

ここまでで、AirMac Expressの設定が間違った場合、修正しようとすると、
エラーコード10057や、-6753などが出てきて修正ができませんでした。
当方の環境によるものかもしれませんが、調べるのもめんどくさかったので、
電源を抜きましたw。すると初期状態に戻るので修正できます。
あれこれ悩むより電源抜いた方が早いと思います。

■iTunesからアナログスピーカへ音を出す

iTunesの右下に以下のイメージが追加されています。
Img01_3

拡大したもの

Img01_1_5

そして、複数のスピーカーを選択し、以下のとおりにすると・・・。
Img02
アナログスピーカから音が出るようになります!ちょっと感動したw

■iPhone、iPadからアナログスピーカへ音を出す
(1)AirMacユーティリティをインストールしてください。こちら
(2)SSIDはAirMac Expressで設定したものにすること。
(3)一度AirMacユーティリティを起動する。エラーにならなければOK。エラーになったらしらなーい。
(4)iTunesの右下にあるイメージがあるものは、全てアナログスピーカへ音を出すことができます。
Img03

実現できちゃったw

■追記2002.05.21
AirMac Expressの無線LANでは、当方の使用しているプリンタが認識しないことが判明した。
#AirMac ExpressにUSBケーブルで接続したらできるかもしれないが、めんどくさいのでやらない。
仕事上このプリンタが使えないのは致命的なので、PCはWiMAXのルータを使用することにする。
iPhoneおよび、iPadはAirMac Expressの無線LANを使う。
アナログスピーカで聴きたければiPhoneおよび、iPadで聴くw
曲の転送は有線で送るw
(PCとWi-Hiが別なので、iTunesとの無線LANでの同期は不可)

棲み分けできたからまあイイか。

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2012年5月 5日 (土)

追悼 Adam Yauch

2012年5月4日Adam Yauchが亡くなった。
Beastie Boysは私にとってリアルタイムで聴いていたこともあり、
追悼とともに、「あー俺も死んでもおかしくない年になったか。」とも感じた。
何ともやるせない。

Beastie BoysはN.Y.のPunkシーンから登場しており、
出てきたときの評価はこうだったはず。

「生意気な3人のクソガキ」

そのガキどもが「Hello Nasty」を作っちゃう物だから分からないものである。
私が持っているアルバム(EP)は以下のとおりである。
「Check Your Head」
「Ill Communication」
「Hello Nasty」
「To The 5 Boroughs」

「Aglio E Olio」(EP)

Beastie Boysは独特のRapを築き上げたと思う。
ベースがR&Bではなく、Punkなんだよな。
だから面白かった。

それと初期メンバーの3人が凄く仲が良かった。
それだけにAdam Yauchの死去はBeastie Boysにとってはかなりのダメージだと思う。

彼ら3人が音楽ではなく、政治活動に向かったことにより、
私の興味は薄れてしまったが、昔、影響受けたアーティストの死去は、

寂しいな・・・、やっぱり。

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2012年4月27日 (金)

ソロからソロ? -The White StripesからJack Whiteへ-

「Jack White」の新譜「Blunderbuss」が発売された。まず、現代のRock界において、

唯一の希望が健在であったことを嬉しく思う。

このアルバムが出ると公表されたとき、妙な安堵感があったのを覚えている。
「 White Stripesは、Jack Whiteのソロみたいなものだから」
これが理由と思われる。果たして本当にそうであるか?
私は結構心配であった。その理由を以下に記す。

私が「The White Stripes」と出会ったのは、「Get Behind Me Satan」である。
NHKFMで放送している渋谷陽一氏の番組で知った。
正直、この年になってここまで興奮する音楽に出会えるとは思っていなかった。
このとき流れた曲は「Blue Orchid」「The Nurse」「Instinct Blues」「Red Rain」だったと思う。
まず、「Blue Orchid」でイントロのリフのかっこよさにやられ、
次に、「The Nurse」マリンバとギターの掛け合いのクールさにやられ、
「Instinct Blues」では、Jackのギターテクニックに驚嘆し、
「Red Rain」では「Tom Waits」を想像させるぐらい打楽器を駆使し、表現豊かなブルースを作り上げたと。
べた惚れです。このラジオを録音していたのですが、この4曲を聴きまくってました。

#後日発売されたアルバムで、上記曲を余りにも聴き過ぎたため、インパクトがなかったというぐらい聴いた。
#その選曲をした渋谷氏もさすがです。私が言うのも何ですがw
#それと、バンドメンバーが2人なのも驚いた。

とにかく良すぎた。で、アルバムタイトルをみると「Get Behind Me Satan」。
ひょっとして、「悪魔の十字路」を引き合いに出される?と、思ってましたが、
Jack自身が「Robert Johnson」をインタビューで引き合いに出していたので、
そういったイメージでこのアルバムを作ったのだなと。
この後、「Icky Thump」という傑作アルバムを作っているので、
とりあえず、「悪魔の十字路」には行ったが、契約はしなかったのだろうねw
あと、みんなが思ったであろう。「ドラムなんとかならんか?」

この次、「Elephant」を聴きましたが、正直何とも思わなかった。
後で知ったのですが、「Seven Nation Army」は若者のiconだとか。
ですが、私にとっては普通のブルースアルバムでした。聞いた順番も悪かったと思う。

このあと、Jackは「The Raconteurs」と「ドラムを叩けるだけのバンド」を結成しました。
前者はイマイチで、後者はヘビメタが苦手なので放置しています。

ここで、疑問がわきます。
「The Raconteurs」は4ピースで全員がそこそこ上手いバンドである。
「The White Stripes」2ピースで、ドラムは下手くそである。
じゃあ、作成者が同じ「Jack White」ならば、「The Raconteurs」の方がイイものできそうな気がするのですが・・・、
だが、「The White Stripes」は越えられない。作成者は同じ「Jack White」にもかかわらずに。

ここで、ある仮説を考えます。
「Meg White」が「The White Stripes」の主要メンバーです。
この方は「Jack White」の「兄姉」または、「恋人」と言われています。
真実は分かりかねますが、「Jack White」にとって非常に重要な人物であることは間違いない。
「Meg White」は音楽の才能がないと思われます。
「Get Behind Me Satan」でのドラムが一定のリズムで叩けないぐらいなので。
この方をフォローするのには、甚大な労力が必要と思われます。
その結果、Jackは何人もの労力を要して「The White Stripes」のアルバムを作った。
よって、極上のアルバムが完成したと。

「Led Zeppelin」と言うバンドをご存じでしょうか?
「John Bonham」がオーバードーズで死亡した後、この巨大な飛行船は存続できなかった。
「The White Stripes」は「Meg White」が健康上の理由により解散した。
双方に言えることは、重要なピースが欠けてしまったこと。

私は同じに思えるんですよね。
だから、ソロからソロというのはありえない。
「The White Stripes」から「Jack White」へが正しい。ソロからソロへではない。
「Blunderbuss」はリハビリに近い。
「The White Stripes」で達した領域へは果てしなく遠く思われる。

ですが、私は「Jack White」が帰還したことを素直に嬉しく思う。
何故なら、冒頭にも書きましたが、現代のRock界において、唯一の希望であるから。

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2012年3月19日 (月)

Janis Joplin Live At The Carousel Ballroom 1968の存在意義

アルバムのジャケットを見て頂けたら分かるのですが、
このアルバムは正確に言うとBIG BROTHER AND THE HOLDING COMPANY(以下BBHC)に
Janis Joplinがヴォーカルで所属していた時代の代物である。
だから、BBHC Featuring Janis Joplinとなっているのである。

このライヴ音源がCHEAP THRILLS発表前後までは分からないが、
(CHEAP THRILLSもBBHC名義なのだが、背表紙にはJanis Joplinってかいてあるw)
1967年に行われたMonterey Pop Festivalより1年後なので、
Janisのコンディションはいいと思われる。

BBHCはJanisの派手な男性関係によって崩壊し、Sam Andrewと共にBBHCを去ることになる。
この後、JanisはKozmic Blues、Full Tilt Boogie Bandと組まされることとなる。
(有名なWoodstock Music and Art FestivalはKozmic Blues時代のもの)
ただ、この後のバンドは他者によって、人材が選定されたものである。

音楽的な完成度を求めるならKozmic Blues以降をおすすめする。
ただ、Janisが壊れていってしまうが・・・。

そういった意味でもBBHC時代の音源は貴重であるが、
このバンド、ライブバンドなので、海賊版が死ぬほどあったんだよなあw。
まあ、BBHC時代のものが正式にリリースされたのはめでたいことだと思います。

私はBBHC時代といえば、Ball And Chainなのです。
やれ「BBHCは下手くそだ」とか、
「Janisがいるのに下手くそな歌を歌っているあの男は何だ?」とかw、
色々言われていますが、この曲が一番BBHCの最高傑作だと思います。

そして、そのBall And Chain。
色々なテイクを聴きましたが、珠玉の作品でした。
何故かと言われれば、BBHCがJanisの邪魔をしていないことが良かったというw、
何とも皮肉な内容なのですが、それ以上にJanisの声が抜群にいいです。
聞き惚れてしまうBall And Chainも珍しい。

このアルバムについて。
ライヴアルバムですが、観客の声が全く聞こえないので、
何となくライヴアルバムではないような気がします。
ただ、前記しているとおり、Janisの声が抜群にいいです。
なのでよけいに後ろで歌っている男には殺意がわきますがw。

この時代のJanisって、やっぱ楽しそうだなあと思った次第。
歌うことの楽しさや、バンドを始めたことによる初期衝動の楽しさなどを感じる。
そういった意味でもこのアルバムの存在意義はあるんじゃないのでしょうか?

今や死語となった「SEX & DRUGS & ROCK'N ROLL」。
それを体現した数少ない女性シンガー。
是非、聴いてみてください。

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2012年2月 8日 (水)

巡り合わせの面白さ - Joanna Newsom -

出会ったのは、TuneIn RadioのNPR All Songs Consideredより。
流れていた曲が気に入ったので、そのアルバムを購入することになった。
その曲はDoes Not Sufficeと言う曲であった。
その曲があるアルバム、Have One On Meが届く。
翻訳ありのものを購入したが、ライナーノーツはなかった。
とりあえず何も情報がないところから聴くことにする。

アルバムタイトルと同曲であるHave One On Me。
凄まじいインパクトであった。
例えるなら、KateBushの嵐が丘を初めて聞いたあの衝撃が蘇った。
久々に歌詞カードを見ながら曲を聴くという、何年もやっていないことをした。
だが、詞は抽象的すぎるし、スラング多用、かつ、この人のバックボーンが分からないと
意味が分からないという結論に達した。
また、Have One On Meは3枚組なのだが、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの記載のみで、
サブタイトルはなし。

・・・意味分からん。

また、正直だれてくる感がある。
もう少し曲を厳選して、1枚のアルバムにしてもいいのでは?とも思った。
だが、Have One On Meは凄い。この1曲で3k出してもいいぐらいの出来だと思う。

そして、Joanna Newsomに興味を持つことになった。
ハーブ引きながら歌う人らしい。当然のことながら作詞作曲もしている。

自主制作もあるみたいだが、基本的に正式に公表されていないものには
まだ興味が出ないので、以下のアルバムを購入することにした。

・The Milk-Eyed Mender
・Ys

まず、The Milk-Eyed Menderから聞いた。
メロディーとか詞とかいう以前に、声が駄目だった。
また、アレンジも貧弱でとても聞けた代物じゃない。
ハーブで歌うシンガソングライターを前面に出した結果の失敗作だと思う。
「単なるハーブ片手に歌う歌手だなあ。」
率直な感想であった。

ここで一つ。
私がThe Milk-Eyed Menderから入ったら100%次のアルバムは聴きません。
それぐらい個人的に合わない声だし、才能も感じなかった。

ここで、巡り合わせの面白さがある。
Have One On Meから入っているから、次のアルバムも買っているのですね。
そういったわけで、Ysを聴くことにする。

第一印象。化けた。要因を探すことにする。
・まず、声が柔らかくなった。これなら聞ける。いや、好きな声。
・セルフプロデュースになった。
・アレンジが・・・あんたか。Steve Albini。

このアルバムが骨子となって、Have One On Meとつながる訳か。
Ysではハーブの使い方(技術は知らないけど)が上手くなった。
ハーブという楽器はリズムも刻めれば、メロディも引けるのか。面白い。
ライナーノーツが全く役に立たないので想像だが、
ハーブにかぶせた音はSteve Albiniの手腕だと思う。非常にデキがいい。
相変わらずオルタナティヴ・ロック作らせたら天下一品だ。
Ysというファンタジーを題材に、独特の思想と鳴っている音がマッチして、
非常にデキがいい。個人的にはこのアルバムがキャリアの中での最高傑作だと思う。
ただ、・・・まだ、高音の声が嫌な時があるな。

そして、Have One On Me。
・高音の声が自然になった。
・Steve Albiniは用済みみたいだw。
・個人的にはYsの延長だが、化け物みたいな曲が2曲ある。
・あとは前記通り。

どうでしょう?面白いでしょう。巡り合わせって。
The Milk-Eyed Menderから入ったら、絶対この先聞かなかった。
(俺の感覚がおかしい?そうかもしれないねw)
Have One On Meから入ったからYsが聞けた。
皆さんも1度聴いて、続けなかったアーティストがあるでしょう?
聴いてみてはどうでしょう?成長しているかもよ。


■余談

Joanna Newsomを誰に例えるのか。
・KateBush
 KateBushは嵐が丘という最高傑作をだした。
 が、結局この曲が彼女を苦しめることになり、現在に至る。
 結局、嵐が丘以上を求めるからね。
 声は似ているので良く比較されているけど、早熟の天才と晩成の天才の違いがある。

・Bjork
 Sugarcubesから解放され、自分のやりたかったことをやった人。
 立ち位置からして全然違うと思うのだが、何故比較されているのかよくわからない。

Joanna Newsomは誰かに例えようがない。唯一無二の存在!
これが私の結論。聴け!

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2012年1月22日 (日)

Tom Waits GLiTTER AND DOOMを聞いて

1990年代中グランジが最盛期の頃、この人と出会った。
情報元のソースがラジオなので、あまりつっこまないで欲しいが、
その当時のHollywoodのはやりの音楽、つまりおしゃれな音楽として、
Tom WaitsのBone Machineが上がっていた。
余談だがこのアルバムは、グラミー賞で最優秀オルタナティヴ・レコード賞をとった。

このアルバムからこの人とのつきあいが始まる。

聴音は「なんじゃこりゃ。」だった。
そこらであった鍋やフライパンで打楽器として録音し歌う。
その声は悪魔のような一面を見せたかと思えば、天使も出現し、心の底からホッとする。
「難解」この一言だった。「本当におしゃれなの?これ」
ただ、世論では彼は一流のエンターティナーという評価であった。

彼は偶像の象徴であった。
それになろうと近づいたものもいたが、結局はなれなかった。
#名前は出しません。
晩年になり色々分かったが、彼は偶像化されることを嫌っていた。
Tom Waitsのバラードなんかは誰もがカバーしたいと思うぐらいメロディがいい。
だが、彼はカバーされることを嫌がっていた。
#Holly Coleは別みたいだけど。

そして、酔いどれ詩人は孤島の存在となる。

1978年以降来日していない。
別段日本は嫌いではないと思われる。「Big in JAPAN」という曲も作ってくれたし。
ライヴが無茶苦茶みたい人の一人である。

そんな中タワレコでこのアルバムを見つけた。
即買った。2008年に発売されていたらしい。全然知らなかった。
Tom Waits59歳のライヴである。観客は2000人強。立ち見多数。
いや普通に1万ぐらい入りそうなものだが、どっちでやりたいかと言えば、
金がかかってなければ前者ですねえ。

答えはこのライヴアルバムの雰囲気の良さで分かる。

Lucinda / Ain't Goin' Down To The Wellで叫びから入った出だしは最高。
これだけで個人的にはお腹いっぱいである。
よりいっそうダミ声に磨きがかかり、(タバコ何本吸ったらこんな声になるんだ?)
せっかくのFalling Downが別もんになっていた。
ただし、それはこのライヴでやった曲全体的に言える。

この人はあまりリフとかメロディを気にしない人みたいなので、
その日のフィーリングで即興するんだろうなと思った。

またその即興がいい。最高である。
ただ、難解であることは間違いないよ(笑)
後50回は聞かないと駄目だな。

ただ、そんな難解であってもライブアルバムの最後の曲である、Lucky Dayで何か救われた。
このアルバムでも天使が現れたよ。


P.S.このブログを見て頂いている方へ
    (1)Tom Waitsは詩人です。詞が重要ななので、英語が分からない方は
       対訳があるのをおすすめします。
       俺も分からないけど何か?
    (2)前記したHolly ColeがTom Waitsのカバーを出してます。
       Temptationというアルバムがそうです。楽曲の良さがよく分かるアルバムだと
       思いますので、そちらから入るのもおすすめします。

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